ハリボテの街 唯一の石

コンクリートの街。

木は、条例によって
光合成を守るために保護されている未来。

そこに佇む、苔むした石。

どれだけ排除しようとしても
なぜか動かすことができない。

まるで石に意思があるように。

そのうち人は
その石に意味を考え始める。
なぜ、そこに石があるのか。

そして
意味はなくとも
その場所に石があることに意味があると。

ただ、そこに在る。

それが
AIに淘汰されない、人の本来の姿。

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