娘が友達と食べた
アボカドのハンバーグ。
写真を見せてもらうと
ワタシもなんだか楽しくなる。
映画のあと、
娘と一緒にハンバーグを食べに行く。
あの日の友達の話が重なる。

夏の終わりの夕焼け。
空には、金色のアボカドの月。
海沿いの道を走りながら
娘がふっとつぶやく。
「去年はよく夜のドライブに行ったよね」
その横顔に、笑みを返しながら
ワタシは静かに言う。
「二人とも迷っていたからね」
少しの沈黙。
娘は前を見つめたまま、
「そうだね」
と、静かにうなづく。
その一言は
ワタシの胸の奥にそっと置かれた希望。
アボカドの月に照らされて
ふたりの言葉は
未来へ向かう風にのる。

この夏の思い出となれ と祈りを込めて。
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