魂のパス

ひとつのメッセージ。
けれど、答えは見つからない。

しばらくして届いた
別の誰かからの映像。
ただ、ぼんやりと眺めていた。

古い映像を観ていると
ふと記憶が蘇る。

ずっと大切にしてきたもの。
どこに置いてきたのだろう。
心の奥にしまい込んでいたのかもしれない。

ある瞬間に思い出す。
流れる映像の中に
その答えのヒントが隠れていた。

消えかけていた心の灯火が
ふたたび大きくなる。

互いを知らない二人が
見えない世界でボールをつなぐように。
ワタシに「大切なこと」を思い出させるために。

魂のパス。

目次