2025年– date –

久しぶりに車を走らせる。窓の外に完成した歩道橋が見えた。 その横では、次の工事が始まっている。 流れる景色の中で未来は止まらず動き続けていることを感じる。 毎日...

夏の雨。 雨上がりのアスファルトの匂い。 古代からその黒い光は眠る者を守ってきた。 もしも私がミイラだったなら、この匂いに懐かしさを覚えても不思議じゃない。 雨...

最近、シンシンに相手にしてもらえないナーベ。 背中のリボンは、シンシン学祭応援団の衣装。いつの間にかナーベの背中に。 ナーベに翼が生えたと思っているシンシンは...

本は、言葉と出会う旅。 心を休める旅もある。 心が躍る旅もある。 旅の途中で、心の扉を開ける鍵が見つかる時がある。 でも、言葉そのものが、突然心の扉を開けてしま...

実家までの一人旅。 息子を新幹線ホームまで見送る。 二駅目で降りる。実家の母が最寄り駅の駐車場で待っている。 何も難しいことはない…と大人は思う。 だけど、彼にと...

夏の朝あるはずのものがない川まで走る。帰り道、昨日の思い出を確かめに行く。 夏の午後未来のために過去からバトンをもらう。目をつぶり、ワザと気だるそうに答える。...

オープン前のお店に並ぶ。 駅から少し歩くと、汗が滴り落ちてきた。 いつの間にか後ろには長い列。 滴る汗も、列に並ぶ人たちに肯定された気持ち。 あの日のプリンが嬉...

思いがけない真夏の花束。 たくさんの言葉より、嬉しい時がある。 車窓に映る家の灯りを見つめながら 言葉にならない感情を、花束と共に両手で抱えて 明日からは、違う...

可能性って、誰が決めるのだろう。 「無理かもしれない」と思ってしまうのはいつも、自分の心。 本当に誰かのせいなのかな。 ふっと自分を励まして自分の機嫌を整える。...

先輩からの人生設計の指南。 はなむけとして経験を紙にのせ肩を押してくれる。 今日が先輩との最後の日。私の未来を案じ、目の奥に宿す親心。 私はその気持ちを受け取っ...