夜明け前が一番暗い

若い頃
地下鉄の中吊り広告で見た言葉。

そのあと、しばらくして
夜が明けた。

年月が流れ
日はまた沈んだ。

そして今
夜は明けたと感じる。

明けない夜などない。

長い夜を過ごすなかで
たくさんのことに気付く。

暗闇に光を灯してくれる人がいる。

暗闇だからこそ
わずかな光も感じられる。

暗闇の中でこそ
磨かれる感覚がある。

もし、いま暗闇にいるのなら
どうか心に留めてほしい。

夜明けは必ずやってくる。